2024年3月3日、日曜日。
最愛の自担 というと少し陳腐な気がしてしまうけど、世界で1番大好きで大切なひとが、結婚しました。
とっても良い晴れだった。
寒かったり暖かかったりする春先は 心身ともに目まぐるしいけど、青空があるだけで安心できる。
あの日も、メイクが落ちないよう慎重に擦った目の先に 太陽が眩しい快晴の日だった。
12時過ぎ、そろそろ出掛けようと携帯を手に取った時、数分前に受信したメールが目に入った。
「ファンクラブ会員の皆さまへご報告」
加藤シゲアキよりファンクラブ会員の皆さまに大切なご報告がございます。
この見出しにはなんだか心がざわざわするようになってしまっていて。
何かが変わってしまう。
そのことに違いはなくて。
リンクに飛ばないと内容が見えないようになっているのが、ありがたくも もどかしくて。
それでも、彼の見える範囲 全てを信じていたいからこそ、どの決断でも受け止めたくて 知りたくて 理解りたくて、直ぐ開かない選択肢はなかった。
見慣れたFCサイトの先。
目に飛び込んできたのは「結婚」の2文字。
この言葉を見て、こんなに心が跳ねたのは初めてだった。
心臓の位置がどこにあるか分かる。
波打つ鼓動が毛先まで伝わった。
他のグループが好きな親友と、誰かが結婚する度に「自担だったら耐えられないかも」「自分たちもそろそろかな」と言い合ってきた。
現実味を帯びてきているのは分かっていたけど、それでもどこか空想の話に感じていた。
あんなにも、すぐ受け入れられないと思っていたのに。
それでも最初に感じたのは、意外にも嬉しさだった。
いや、すぐに嬉しく感じたっけ。
嬉しい なんて感情を認識するよりも先に、
全身に血が巡って、足の底の、地の先からボコボコ心拍が湧き上がってきて。
普段は潜んでる、身体の奥底の未知の何かが揺さぶられて。
反射的に視界が滲んで。
体温がブワッと上がって。
そんな感覚だった。
嬉しさからようやく生じた感覚じゃなくて、何よりも先、真っ先に身体に反応が巡ってく。
これが 嬉しい ってことなんだって、知った気分だった。
なんだかこの瞬間に感じたことを忘れたくなくて、すぐにメモ帳を開いてた。
世界で1番大っ好きなグループの、世界で1番大っ好きな自担が結婚しちゃった。
昔から好きな先輩オタクには負けちゃうけど、10年以上、人生の約半分も大好きで憧れだった人。
そんな大切な人が今日、結婚したよ。
たぶん 今まで、たくさんのことを諦めたと思う。人に言えないこともいくつも抱えてきたと思う。眠れない夜も、素直でいられなくなるような苦さも、信じられるものがなくなるほどの絶望もあったと思う。
そんな背中に、寄り添ってくれる灯りがあるならそれでいいと、素直に思えた。
特別な景色を見れているんだから、普通の幸せは諦めるべき。
そんなアイドル論もどこかで聞いたことあるけど。
普通であることを諦めて得た特別な景色は、普通である上で掴み取ってほしいと私は思うよ。
押し付けがましいのかもしれない。
けど、好きな人の抱えられる幸せは、ひとつでも多い方がいい。そうであってほしい。
ずっとずっと、親でも先生でもない 尊敬できる特別な大人で、道標みたいな大切な人だったよ。
部活で挫折して苦しかった夜に寄り添ってくれたのは貴方の声だった。
学校の図書館で新作の本を見つけたときは、学生生活頑張ろうと思えたんだよ。
自習室の机の壁に写真を貼って踏ん張った大学受験も、実習や就活で早起きの満員電車も、逃げたくなるくらいの部活の業務も、支えになっていたのは全部全部貴方だった。
私は貴方に、たくさんの酸素を貰ってきました。
だから、ちょっとだけ 偉そうに聞こえるかもしれないけど、
今はもういろんなことが変わったけれど、
どこか不器用で生きづらそうだった貴方が もっと息をしやすくなるなら、どんな決断もそれでいい。
それがいい。
加藤さんのことが好きな人生は、初めて知ることばっかりで。
たくさんの感情を貴方を通して知ってきたけど、好きな人の幸せが嬉しいことだっていうのも、また教えてもらいました。
少なからず お仕事が結婚の妨げになってきたと思うのに、悩んで見計らって、それでもなお 最終的に結婚を選んでくれたこと。
自惚れかもしれないけど、ファンを含めた環境を信頼してくれたみたいで嬉しかったです。
まだまだ自分は子どもで 結婚が幸せか 身をもっては分からないけど、
自分の人生に向き合って、大切な人と一緒に生きていくことを選んだ背中は、本当に眩しくて格好良く見えました。
だから、可笑しいな。全く嫌いになれない。離れられる気がしないんだよ。
結婚発表をした朝、加藤さんは何を感じていたんだろう。どんな気持ちだったの。
ほんの少しは、不安みたいなものもあったのかな。
分からないけど、もし 環境が変わらないこと が安らぐ材料になるなら、その小さな小さな一要素の私は絶対変わらないよ。
変わりたくないし、変われないんだよ。
自担が結婚したら、好きであることがぶれてしまうと思っていたのに。
それよりも私は、加藤さんが変わらず(小山さんと増田さんと)NEWSでい続けてくれること、その上で加藤さんが自分のことを大切にしてくれることに最大の価値を感じていて、それさえ失わなければきっともう十分だったんだ。
NEWSでありながら、自分のことも諦めないでいてくれたこと。
好きな人が自分のことを大切にしてくれる。
これは、十分すぎる幸せでした。
加藤さんに対する、好きという気持ちにもっと輪郭がつく。
恋とか愛とかそういうのではなくて、信念 に近い気がする。
自分の中核を成しているんだと思う。
ぶれることは、ないんだと思う。
好きな人の幸せが私の幸せです なんて、どこか少し綺麗事みたいだと思ってたのに、本当に本当に心の底からそうなんだよ。信じられる?
考えれば考えるほど、いっぱい左胸のところがぎゅうぎゅうしてきて、
言葉にすると本当安っぽくて呆れるけど、なんだか、生きてるなって。
心 を感じる、たぶんそういう'好き'だったの。
私にとって加藤さんは、ハートをふくよかにしてくれるような、そういう存在だったんだと思う。
それならこれからも変わらないし、
たとえば酸いも甘いも、苦いも、幸せも、良くも悪くも全部全部私にとっての摩擦になるから、必要かもしれないな。
他でもない貴方から、まだまだたくさん影響を受けて生きていきたいんだよ。
もっともっと人として魅力増していくの、楽しみだな。守るものが増えると たぶん 絶対 かっこよくなるから。
尊敬できる姿が、また増えていくかもしれない。楽しみで、嬉しいね。
それと、これは思い込みすぎだって笑ってもらいたいんだけど、オタクにしか幸せにできない場面も確かにあるもんね!
いろんな人の幸せや期待を背負ってる責任感もあるだろうけど、アイドルを辞めないっていうことの根っこの根っこは、そういうことでもある気がしちゃうよ。きっとね。
だから!これからも全力で臨むのは変わらないけど、変わらず素敵な距離感で愛していきます。愛し続けてね。
お互い歳も重ねたし、私も私のこと考えるようにしながら、
加藤さんのことを好きな人生をずっとずっと続けていきたいです。
とか書きながらも。
幸せで嬉しいはずなのに、電車に揺られながら涙止まんなくて。
自分に酔ってるみたいだなって思って笑っちゃうし、クサすぎちゃうから始発や終電じゃなくて良かったと思うし。
嬉しいから泣いてるのかな。たぶんそっち、
現場で会ったらやっぱちょっぴり切なくて号泣するかもしれないし(笑)
とにかく ぐるぐるはしてるけど、
でも今確実なのは、嬉しいが圧勝ってことです。
あなたに本当に出会えて良かった。
どうか、加藤シゲアキじゃなくて、加藤成亮、あなたが幸せであることを願ってます。
メモ帳を閉じて ふと空を見上げたら、あんまりにも青が綺麗で。暫く見続けていました。
下向く選択肢すら用意してもらえないほどの晴れ。
大切な日が、晴れで良かった。
あの日からずっと、青空を見ると少しだけ思い出す。
ほんの少しのしょっぱさと、比にならないほどのあたたかさ。
こんなに素敵な気持ちだからこそ、メモから起こしてブログに記すことにしました。
はなむけとかそんな大層なものではないし、
私は加藤'シゲアキ'の世界にだけ関わる小さな小さな1ピースだから、おめでとうと高らかに発信するのも違う気もして。
だけど、私が他でもない加藤シゲアキさんを好きだったこと、
誰にも読まれなくてもずっと遺したいと思ってしまいました。
だから、こっそり喜びを書き留めさせてください。
加藤シゲアキさん
大好きなあなたへ
本当に本当に、おめでとう。
好きな人が、ずっとずっと幸せでありますように。